WIRE08まとめ・その2

・WIRE08、ログ残し、まとめの続きです。とりあえず、聴いたものを覚えてる間に書き留めておくことにしよう。

Disco Twins / 例年になく低調でダウナーなスロースタート。中盤上げたり下げたりでしたが、序盤からすでにクリックハウスの趨勢を知ることになる。何処がディスコなのかは不明。

・Ryukyu Disco / 琉球音楽+エレクトロというコンセプトでもう5年ぐらい力技で押し切ってるわけだけど、その力技に感服する。入場制限がかかる・・・実は一番盛り上がってたんじゃなかろうかと恐ろしい予測をしてみる。

・Christian Smith / スウェーデン出身ということもあり、イメージとしてはIntecからのウワモノハードって感じでしたが、非常に聴きやすいミニマル。「この時間にはもったいない」とのコメントも。この辺からキックのパルスが気持ちよくなってくる。

Joris Voorn / ポストクリック最右翼。Incidentから4年出そうで、時の流れを感じる。ちゃんと聴いてたのに特に印象はないなぁ。舞台袖からTecnasiaがみてたことが気になった。

・MICHEL DE HEY / オランダ勢。こちらもポストクリック最右翼、テックハウスですね。途中ポストクリックの回答となるような面白いレコードをかけていたことが記憶に新しい。途中深いところまでもぐってしまって残念。

・Denki Groove / 人生二度目の将棋倒し未遂。もうこんなことやってたら死んじゃうよ、いつかさ。観てた人は分かると思うけど、どんどん瀧イラネになってる。ミニマルでいらいらしてた客を衝天させるエレクトロ。ただしこのLIVEがDenki Groove名義である必要性が全くないと思う。せっかく出たんだから新曲やれよ。

・Beroshima / ベルリンと広島でベロシマなんてことはどうでも言い訳で、最近一番聴いている音楽はなんといってもこの人なわけで。はじめてセカンドフロアにいったら宇川直宏のVJが大変なことになってた。Super Picherといい、セカンドの方が音が軽くてちゃんと盛り上げてる感じがした。しかしさすがにこの人、凄いわ。

・Sino LIVE! / TecnasiaとCohen。ことしのゲスト枠(?)。そりゃいいですよ、ハードテクノだと完全に独占市場化してるって言っても過言ではない、っていうのは過言ですが。Tecnasiaは昔から日本で人気あるからね。

Takkyu Ishino / この人、よく分からないんですよ、いつもいつも。うーんでも05年のA Pack To the Futureと雰囲気としては代わらない。要するにエレクトロ・クリックをベースとして諧謔に走るという。そんな感じです。10周年出しなんかやると思ってたんですが、見事に最後まで何も起こらなかった。

Alter Ego / シーンを変えてしまうほどのヒット曲を生んでしまうと、その後当事者はそのイメージに取り付かれて苦労するというのが常だが、「Rocker」以後の彼らの音というのはもっとちゃんと評価されるべきではないだろうか、と偉そうなことを思ってしまうほどに素晴らしい。ピークタイムを追え疲労が蓄積された体に、それでも異様なまでのカタルシスを与えてくれるシークエンス。

Marco Bailey / 火が消える時最後だけ一瞬その勢いが強くなる状態がこの時間。もうよく覚えてないけど、足は痛いのに何でこんなにも動けるんでしょう?と思うのです。たしかこの人を聞くのは2回目だったと思うんですけど、音なんか聞ける上体じゃなかったように思う。

Fumiya Tanaka / フロアに座り込む。だって足痛いんですもの。フミヤくんは何年ぶりかのメインフロア復帰ですが、やっぱ大箱向きじゃないというか。。。っていう悪口をちらほら聞いたりもしますが、どう考えてもこの人は大阪人の血が流れていて、そんでもう持ってるレコードが面白いのなんのって。実はベストアクトは彼かもしれない。今まで聴いたことがないようなケッタイな音楽を聴く。

RICARDO VILLALOBOS / 07年以降は確実にこの人の時代なわけで、Wireが今年で幕を閉じるならばラストアクトに相応しかったといっておこう。何処で買ったの分からないマヌケで不思議な音楽は本来彼の専売特許であるはずのクリックハウスの枠を大きく逸脱し、まるで縦横無尽に浮遊するかのような音だった。素晴らしいと思ったものの僕の足はもうすでに僕のものではなった。