Perfumeについて

アルバムGameはオリコンチャートで予想通り一位を奪取した。例によって僕もその売上げに貢献したわけだが。しかも初回限定版で・・しかもしかもPerfume特集を組んだ雑誌はかなり押さえているという厨ぶりを発揮している。ここまで書くと僕はどういい逃れようと彼女達のファンと言うことになりそうだし、それを否定するつもりもない。Gameは1位をとるべきだったとも思うし、むしろこのアルバムが正しく評価されれば一位以外ありえなかったとも思う。(すっげぇハイクオリティ!)YMO以来のテクノの一位奪取だ!なんて報道もあった。

しかし、Perfume断じてテクノではない。どうでもいいじゃんそんなこと、と肩を叩かれればそれまでだが、WIREのコミュに「Perfume」と言う文字を見たとき心底がっかりしたし、この「Perfume断じてテクノではない」というどうでもいい命題をテクノ厨として持ち出さずにはいられなくなった。僕はPerfemeの音楽はどう聴いたってJ-POPだと思う。(いや、ホントどうでもいいですねw)誤解を恐れずに言えば、テクノとハウスの違いはシニカルであるか、そうでないかどうかだ。言葉で伝えることを止めて猫背でレコードを漁ったり、換気してない部屋でシコシコBuzzを弄ったり、これがテクノの抽象的だが間違いなく核心を突いたバイブスであると思う。(その証拠に有名なテクノDJの大概はサブカルかオタである。)そうでなければこんなにシンパシーをもってあんな辛気臭い音楽聴けない。余談だが、レイヴはそのネガティブな文脈を全て集約して消化させるカタルシスなのではないか。Perfumeはアイドルなのでシニカルなんてあるわけないし、あってはならない。中田ヤスタカにもPerfumeにテクノはない。だからダメだといっているわけではない。

電気Grooveのニューアルバム「J-Pop」。その作品名について石野卓球は「この音楽がテクノと誤解されるぐらいならJ-Popと解されるほうがまだマシだから」とインタビューで述べている。テクノロジーの延長にある音楽がイコールテクノとなるのは完全に誤解であると言える。僕の知っているテクノミュージックは綺麗な衣装を身にまとってファンに笑顔を振りまいて踊ったりはしない。

彼女達も「テクノとして消費されようと、アイドルとして消費されようとかまわない」と答えているわけだが、せめて純然たるテクノファンだけでもPerfumeをテクノって言うのは止めましょう。