K君から頂いた課題図書

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

最近は東浩紀のテクストやダイアログやそれこそラジオをよく読んだり聴いたりしていたので、「動物化するポストモダン」(今やクラシック!)の輪郭については大体把握していたんですが(なにか読み逃した感あふれる感じだったんですが・・)、K君に「早く読め!」と怒られ新書を押し付けられたので昨日の夜から徹夜で読書しました。難解で理解できない箇所(正直HTMLの記述は観念的にしか理解できなかった)もありましたが、抽出されたサンプルがポップカルチャーなため根本的な構造は非常に容易に理解することができました。


小さな物語から繋がる大きな物語の凋落=ポストモダン
小さな物語と大きな非物語(データベース)の共存と乱立
理想の時代(戦後)→虚構の時代(シラケ70年代)→動物化の時代


動物化は身体の重視である」と東さんはどこかで述べてましたが、「ケータイ小説」凄く分かりやすい動物化消費ではないだろうかと思う。すなわち「レイプ」「妊娠」「挫折」「死」というデータベースを組み合わせることで小さな物語(女子高生でも読める安易な文体)を形成し、正に「泣く」という身体的な行為のためにそれを消費する。これ間違ってる?てか東さんは絶対どっかで言及してるはずだ。