お前が若者を語るな

おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154)

おまえが若者を語るな! (角川oneテーマ21 C 154)

この人、とにかく若い!84年生まれだから、俺と3つしか違わない。専門は建築らしいけど、今後とも書き手として活動していくのでしょうか。
宮台・香山から始まって、東・charlie・宇野までとにかく「客観的根拠を示せ!」と批判し続ける著作。明確な根拠はないけど、若者をスケープゴートにして何かを語るという方法はポストモダン以後なんでしょうけど、たしかにそういうもの(言葉)はすごく楽しい。動物化やらカーニバル化やら決断主義やらマッタリ革命やら・・・こういうアトラクティブな名詞と一般化を通じて文章を楽しむというのは、(特に若い人には)かなりあると思う。根拠なんてなくていいんだよ!なんて絶対にいえないけどさ。早稲田シンポで叩かれてたらしいけど、「学問の歴史をわかっていない!」という批判は、本著の内容とは議論のすれ違いになってると思うけど、どう?とりあえず、よくわからない論壇には回収されないことを願う。